すっかり日も暮れ、今年の「SWEET LOVE SHOWER」もいよいよフィナーレに近付く。2日間にわたるイベントの最後を飾るのは、2年連続出演となる難波章浩-AKIHIRO NAMBA-だ。今年は新たなギタリストとしてLYOKI(ex. TRIOL)を迎えた新体制バンドを従え、オリジナル曲、Hi-STANDARDのセルフカバー、洋楽のカバーなどアンコールを含め13曲を披露する大盤振る舞い。
激しいSEをバックに現れた難波はまず、名曲「TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS」の日本語カバーをお見舞いした。オーディエンスは熱い歌声に拳を突き上げ、雨の中でもみくちゃになりなって踊り狂う。天候をものともせず暴れるファンに向けて次にプレゼントされたのは、「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」「JUMP JUMP JUMP」といったパンク魂全開のナンバーたち。激しいサウンドの応酬に、誰もが高揚した表情を浮かべながら体を動かす。「みんな大丈夫かい? こんなに集まってくれてありがとう」と口にした難波は、新曲「WAKE UP」を爆音で鳴らした。
照明がギターの音色に合わせて動きを変えたDAFT PUNK「ONE MORE TIME」でダンスタイムに突入すると、ステージ前の熱気はさらに上昇。そしてスペースシャワーTVのタオルを客席エリアに投げ込むサービスや、反原発の考えを表明するMCを挟みつつ、怒濤の勢いでラストナンバーの「ONE STEP INTO THE FREEDOM」へ。すさまじい雨がステージに吹き込むコンディションだったが、難波はギターを弾き、歌うことを止めない。その姿は彼の音楽へのスタンスを示しているようだった。
アンコールはHi-STANDARDの「STAY GOLD」からスタート。びしょ濡れになりながら暴れるオーディエンスを前に、難波もバンドメンバーも目を細める。アッパーな「MY WAY」からメロウな「WAITING FOR YOU」という、コントラストの効いたパフォーマンスを経て、ライブはついにフィナーレへ。去年は1曲目に披露されたTHE MAMAS & THE PAPAS「CALIFORNIA DREAMIN'」のカバーが、夜の山中湖にこだまする。ライブが終わったあとも、豪雨の中で繰り広げられた鬼気迫るパフォーマンスに、長い間拍手と歓声が止むことはなかった。
セットリスト
01. TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS
02. PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT
03. JUMP JUMP JUMP
04. WAKE UP
05. WILD AT HEART
06. ONE MORE TIME
07. LEVEL 7
08. 未来へ~It's your future
09. ONE STEP INTO THE FREEDOM
<アンコール>
10. STAY GOLD
11. MY WAY
12. WAITING FOR YOU
13. CALIFORNIA DREAMIN'